ホームページを作ろうと考えた時に必ず用意しなければならないものが2つあります。
それが、ドメインとサーバーです。
「そもそもドメイン・サーバーってなに?」という方や
「聞いたことはあるけど、制作会社に任せてるからわからない」といった方に向けて
なるべく専門用語は使わずにわかりやすく解説していきたいと思います。
目次
ドメインとは?
ドメインとは、インターネットにおける「住所」または、「表札」の様なものです。
インターネット上における「住所・表札」と言われても、いまいちピンと来ないでしょうが、今はなんとなくの理解で大丈夫です。
ドメインの具体的な役割
ドメインの主な使用用途は
- ホームページのURL
- オリジナルのメールアドレス
以上の2つになります。
URLの場合
ホームページを公開する際に、URL(住所)が必要になります。
この住所を設定する為に、ドメインを取得する必要があります。
メールアドレスの場合
また@マークの前には、自由な文字列を設定する事ができ、一つのドメインで複数のメールアドレスを作成する事が可能です。
例)info@jiguma.com、test@jiguma.com
ドメインの前半は、好きな文字列をつける事ができる
ドメインは主に、前半部分とドット以降の後半に分かれています。
ドメインを取得する際に、いくつかの制限はありますが、この前半部分は好きな文字列をつける事ができます。
- 63文字以下
- 使える記号はハイフンのみ(-)
- 先頭と末尾にはハイフンは使えない
元々は、半角英数字とハイフン(-)しか使えなかったのですが、最近では「日本語ドメイン」と呼ばれる、全角ひらがな・カタカナ・漢字などを使用する事も可能になりました。
ドメインの後半は決まった種類から選択する
任意の文字列を自由に決める事が出来る前半部分と違い、
ドメインの後半部分は、決まった文字列の種類の中から選びます。
「.com」や「.jp」などは、有名ですので一度は見たことがあるのではないでしょうか?
このように、あらかじめ「.com」や「.jp」など文字列の決まった様々な種類のドメインが存在します。
ドメインの種類は年々増えており、2019年現在、国内最大級のドメイン登録サービス「お名前.com」では550種類以上のドメインを取り扱っています。
ドメインの種類は何が違うのか?
ドメインの種類がたくさんある事がわかりました。
続いては、ドメインの種類によって、どの様な違いがあるのかを解説していきます。
まず、ドメインの種類は以下の2つに大きく分ける事が出来ます。
- 住んでる場所(国・地域)に関係なく取得できるドメイン
- 国や地域ごとに割り当てられ、基本的にその国や地域に在住する個人(組織)でないと取得できないドメイン
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
分野別トップレベルドメイン(gTLD)は住んでいる場所(国・地域)に関係なく取得できるドメインです。
種類によって、サービスや団体などを表しますが、必ずしもその種類を選択しなければならないという決まりはありません。
.com | 企業や商品サービスを表す |
---|---|
.net | ネットワークサービスを表す |
.org | 非営利団体を表す |
.biz | ビジネスを表す |
.info | 情報発信を表す |
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国コードトップレベルドメインは、国や地域ごとに割り当てられており、原則的にその国・地域に存在する個人(組織)でないと取得する事が出来ません。
アメリカであれば「.us」日本であれば「.jp」が該当します。
【汎用JPドメイン名】
また、この「.jp」ドメインの事を汎用JPドメイン名と呼び、汎用JPドメイン名は、日本国内に住所をもつ個人・組織であれば誰でも、いくつでも登録する事が可能です。
【属性型JPドメイン名】
「.jp」ドメインの中には、「.jp」の前に決められた文字列がはいる属性型JPドメイン名と呼ばれるものが存在します。
例:「.co.jp」、「.ne.jp」など
属性型JPドメイン名は、文字列により取得できる組織が限定されているのが特徴です。
また、ネットワークサービス用のドメインである「.ne.jp」を除き、1組織に1つしか取得する事が出来ません。
.co.jp | 日本国内で登記を行っている営利法人用。 例)株式会社・有限会社など |
---|---|
.or.jp | 特殊法人用。 財団法人・社団法人・医療法人・宗教法人など |
.ne.jp | 日本国内でサービスを提供する、ネットワークサービス用 |
.ac.jp | 学校・教育機関用。 高等教育機関・大学校・学校法人など |
.gr.jp | 法人格を持たない任意団体用。 |
ドメインの料金について
ドメインはこれまでに紹介した、種類によって料金が異なります。
ある程度の相場のようなものはありますが、取得する際に契約するドメイン会社によっても若干値段に差があります。
ドメイン会社によっては、時期によっては、ドメインの種類ごとにキャンペーンなどおこなっている事もあり、その場合は相場より大幅に安い値段で取得できる事もあります。
【ドメインの相場】
.com | 1,100~1,200円程度 / 1年間 |
---|---|
.jp | 2,400~2,800円程度 / 1年間 |
サーバーとは?
少し、ドメインの説明が長くなってしまいましたが、続いてサーバーについて解説していきます。
ドメインが表札や住所のようなものに対して、サーバーはホームページを保管しておく、家やマンションの様なものになります。
そして、取得したドメイン(住所)をサーバー(家)紐づけることによって、そのURL(ドメイン)にアクセスしたユーザーはサーバーにある、ホームページを見る事ができる様になります。
サーバーの種類
サーバーには、大きく分けて2種類のサーバーがあります。
- 共用サーバー(マンション)
- 専用サーバー(一軒家)
共用サーバー
共用サーバーは、大きな一つのマンション(サーバー)の一室を借りて利用するイメージです。
ま複数のユーザーでサーバーを利用する為に、同じサーバー内の別サイトにアクセスが集中すると、他のサイトの表示が重たくなったりする事が起こります。
このように、他のユーザーに影響が出ないように、共用サーバーには、ある程度の制限が設けられており、その分、専用サーバーに比べて安価に利用できるのが特徴です。
またスペックや機能なども、自由にカスタマイズする事は出来ず、サーバー会社または、サーバー会社のプランの中から必要な要件にあったもの選択する必要があります。
【料金】
月額:100円程度~
専用サーバー
専用サーバーは、一つのサーバーを1人のユーザーで独占して利用する事が出来ます。
一つのサーバーを1人で使う事が出来る為に、他のサイトの影響を受ける事もなく、機能面でも自身で自由にカスタマイズする事が可能です。
自由度が高い分、共用サーバーに比べて専門的な知識が必要になり、費用面も共用サーバーに比べ大幅に高くなります。
【料金】
月額;5,000円程度~
具体的な使い分け
制限があるとは、言いましたが共用サーバーにも様々なプランがありますので、通常のホームページを運営していく分には十分すぎる機能を持っています。
一般的な小規模から中規模のサイトであれば、共用サーバーで事が足りるでしょう。
大規模なサイトや、大きくアクセスの見込んだWebサービスを展開する場合は、専用サーバーを検討する必要があります。
まとめ
- ドメインは住所や表札のようなもの
- サーバーはホームページを保管しておく家やマンションのようなもの
- ドメイン(住所)をサーバー(家)紐づける事でホームページを表示する事ができる
今回は、ホームページを運営する上で、切っても切り離せないドメインとサーバーについて解説しました。
ドメイン・サーバーって何?という方の少しでもお役に立てればと思います。